ジャンクノートにCentOSを入れて監視を担当させる

手っ取り早くサーバを調達したいなら

物理的に用意するなら、Raspberry PiとSDカードを用意するのが安上がりかと思われる。ただし、CPUがARMなので、普通のPCやサーバ(どちらもx86かx64)で使われるプログラムが使えない。Web三層サーバは普通にインストールできるが、他についてはインストールできなかったりする。サーバとしての実績はあるので、あとはARMでも使えるシステムを構築する必要があると考える。

論理的に用意するなら、仮想環境に手を出すのもいい。VMwareやVirtualboxが挙げられるが、ネットワーク設定などが少々特殊であるようで、ちょっとだけ注意が必要と思う。

調達するなら、VPSやクラウドのほうが手っ取り早く、安上がりといえる。クレジットカードが必要だが、初期費用や維持費は少なくて済む。物理的に用意するのとどっちがよいかは、一概には言えない。

今回はジャンクノート(7000円くらい)にCentOSをインストールし、監視ソフトであるMiracleZBXをセットアップして監視サーバにするところまで実行する。

インストール方法

MiracleZBXは、ミラクルリナックス社が提供しているZabbix。日本語にローカライズされている。以下サイトを参照した。

CentOS7にMIRACLE ZBXをインストールする。

DBはMariaDBを選択。余計なことをしなければ、すんなりとインストールできるはずである。

続いて、Zabbix-agentをインストールする。net-snmpも入れておきたいが、いったん止める。インストール先は、Raspberry PiのOSの一つである、RetroPie。電子工作では「初代ゲームボーイに組み込む」などで楽しまれているものだが、各種ファイルの設置が楽になるよう、Sambaサーバが標準搭載されている模様。ということで、Sambaサーバの運用演習として、白羽の矢を立ててみた。ちなみに、Sambaサーバとしての役割を担うため、HDD起動に設定している。

参照サイトを以下に挙げる。

RaspbianのZabbix ServerにZabbix Agentをインストール

サーバとは別の端末となるため、設定変更が必要。筆者は以下を設定した。

sudo nano /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf  
 Server=(ZabbixサーバのIPアドレス)
 ListenPort=10050 #10050はZabbixのデフォルトListenポート
 ServerActive=(ZabbixサーバのIPアドレス)
 Hostname=(Zabbixサーバのホスト名) #特に設定していない場合は「localhost」となるはず

設定変更が終わったら、Zabbix-agentサービスをStartする。

ブラウザ上での設定変更

Zabbixサーバを立ち上げているなら、あとはブラウザ上で設定変更を行う。デフォルトでZabbixServerがホストに登録されているので、これを複製して使うことにする。「設定」⇒「ホスト」を選択し、ZabbixServerを複製し、以下の画像の箇所を設定する。
alt あとは、ステータスを有効にし、しばらく待つ。「ZBX」アイコンが緑色になれば成功である。 alt ※上が設定後の状態、下はZabbix Agentを設定していないZabbix Serverの状態。

次回は、Zabbixでの監視を少し進めてみる。